グランドピアノのクリーニングで気を付けることとは
グランドピアノのクリーニングは専門業者へ
グランドピアノのクリーニングで気を付けるべきは、隅々までしっかりとオーバーホールをすることです。
例えばサビ汚れ1つ逃してしまうだけでも、打鍵や音に影響したり、後々トラブルが発生する恐れがあります。
解体作業を伴うほどのオーバーホールをするのであれば、専門業者へ相談をおすすめします。
サビ汚れは軽微であれば磨いて落とすことができますが、ピアノの弦となると流石に安易には磨けないです。
研磨剤を使うと簡単に削り過ぎてしまいますし、削り過ぎれば音が変化してしまったり、切れやすくなるので注意です。
いわゆるサンドペーパーを使う研磨はご法度で、削る際に発生する削り粉についても問題が発生する原因になりますから、やはりグランドピアノのクリーニングには細心の注意が必要です。
仮にサビが発生しておらず、サビを防ぐ為に洗浄剤を使ってクリーニングすることも、注意しなければいけないポイントです。
使う洗浄剤を誤るとサビの原因になったり、余計にホコリが付着して汚れやすくなるので気を付けたいところです。
水分が残るような洗浄剤を用いれば、それだけで音が大きく変わることにもなり得ます。
一方、外装も安易に洗浄剤は使わないのが基本で、強い溶剤を誤って使ってしまえば塗装が曇ったり、細かいひび割れが発生することもあるほどです。
つまり、グランドピアノは外装に合わせて適切な洗浄剤、溶剤を選択する必要があるので、この点についても専門知識を持つ専門業者へ相談するべきです。
素人のオーバーホールと解体はあぶない
グランドピアノの内部はホコリが溜まりやすい構造なので、ホコリを取り除く作業がオーバーホールにおける第一歩となります。
しかし、安易に触れてはいけない部分も多いですから、グランドピアノの内部構造を知らない人がオーバーホールをするのは好ましくないです。
とはいえホコリを取らないと隠れている傷や汚れが見えないので、内部構造に詳しい人にやってもらうべきでしょう。
ペダル部分も塗装がくすんだり、下地がサビて表面にあらわれることがあります。
サビの程度にもよりますが、汚れを落として下地を作り、再塗装することも珍しくないです。
外装も状態が酷ければ解体作業をして研磨、再塗装という流れでオーバーホールをしますから、グランドピアノのクリーニングには解体できる知識と技術が不可欠です。
正しくお手入れをすれば長く愛用できるのがグランドピアノなので、10年先も綺麗な状態で使いたいのであれば、迷うことなく専門業者へ相談しましょう。